こんにちは。今回は、少しだけWEBマーケティングから離れて、私が過去に読んだ一冊の本についてお話しします。

それは「ファスティング(断食)」に関する本。
数年前に流行していたときに手に取ったものですが、最近ふと読み返してみて、当時とは違う視点でいろいろと気づきがありました。
特に印象的だったのが、「ファスティングが脳の働きをクリアにする」という話。
これ、あながち間違ってないかもしれません。
仕事中、暗記がまったくできなかったあの頃…
私は、WEBマーケティングを学び始めた当初、スクリプトを丸暗記するという初期ミッションに四苦八苦していました。
仕事の合間で学んでいたとはいえ、集中できず、記憶も頭に入らない日々…。
そんなときに思ったんです。
「ファスティングで頭をスッキリさせていたら、もっと覚えられたのかもしれないな」と。
ファスティングには腸内環境を整える“デトックス効果”があると言われていて、脳の冴えとも関係があるとされています。
これは単なるダイエット以上の可能性を感じさせる内容でした。
「ファスティングは万能」は本当なのか?本の中身をざっくり紹介
この本には、「一日一食がもたらす16のメリット」として、以下のような効果が挙げられていました。
①持病が消える。(体毒がデトックスされるので当然)
②病気にかかりにくい(排毒が速やかに行われ、免疫力が上がる)
③身体が軽くなる(朝もサッととこ離れ。なんでもサッサと動ける)
④疲れにくくなる(心身が軽いので長時間の仕事も疲れない)
⑤睡眠が短くなる(朝3時、4時起きでも仕事は快調)
⑥肌が若返る(きれいになった!若くなった!と言われます)
⑦頭が冴える(脳内のデトックスが進むので、脳細胞が活性化)
⑧仕事がはかどる(心身快調、頭が冴えるから当たり前)
⑨生き方が前向き(嫌だったことが嫌でなくなり、楽しめる)
⑩身体が引き締まる(ダイエットは成功し、身体はシェイプアップ)
⑪不妊症が治る(夫婦とも性欲、精力が増進し子宝に恵まれる)
⑫寿命が延びる(長寿遺伝子がオンになり、若返り、長生きできる)
⑬食費は3分の1(夫婦でやれば、年に相当貯金できます)
⑭買い物、料理が楽(買い物、料理、後片付けすべて手間が3分の1)
⑮趣味を楽しめる(時間も、お金も、能力にも余裕ができる)
⑯感性が豊かに(直観力が増し、感動で人間性が深まる)
すごいですね、まさに“夢の健康法”のようです。
でもここで一歩立ち止まって考えてみたい。
本当に万人にこれが当てはまるのでしょうか?
現代医療VSファスティング:そのギャップに要注意
著者の主張には、現代医療に対するアンチテーゼ(批判的な視点)が多く見受けられました。
たしかに、現代医療が「対症療法」に偏っているという見方もありますが、それが必要な人も多くいるのが現実です。
ファスティングは自然療法の一つとして興味深いですが、全員に合うとは限りません。
特に「一日一食」は人によって体に合わない可能性も大いにある。
そして、何より注意したいのが“正しい知識”と“医学的根拠の有無”です。
私が気になったファスティングの注意点
この本には魅力的な体験談がたくさん載っていました。
でも、そこに出てくるのはあくまで個人の感想レベルの話であり、科学的なエビデンス(証拠)はあまり示されていません。
また、断食中にありがちなのが「筋肉量の低下」。
たんぱく質が不足すると、筋力が落ちやすくなり、結果的に痩せてもリバウンドしやすくなる。
そして、最も怖いのが「復食(断食明けの食事)」の失敗による体調不良です。
ファスティング後の食事は“お粥から少しずつ”が鉄則。
いきなり普通の食事に戻すと、胃腸に大きな負担がかかり、かえって逆効果になってしまうのです。
まとめ:ファスティングは「引き算の健康法」だからこそ“足し算”が大事
私は今、こう思っています。
断食は確かにパワフルな健康法。だけど「やり方次第で毒にも薬にもなる」。
特に情報の少なかった数年前、私もこの本の内容を鵜呑みにしてしまい、リスクに気づかず実践しそうになったこともあります。
もしこれからファスティングにチャレンジしたいなら、
医師に相談すること
正しい方法で行うこと
復食に最大限の注意を払うこと
この3つを意識してください。
そして次回は、「私が実践した“きな粉ファスティング”の話」を詳しくご紹介します!
[筋力を守るファスティング術「きな粉断食」とは?(近日公開)]
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