私たちは日常の中で、知らず知らずのうちに人を評価しています。
「この人、頭良さそうだな」
「あの人ってちょっとバカっぽいよね」
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてほしいんです。
その「頭の良さ」って、一体何を基準にしてるんでしょう?
偏差値?学歴?それともテストの点数?
それだけで人の“知性”って、測れるものでしょうか?
長年、いろんな人と関わってきた中で、私はあるひとつの結論にたどり着きました。
それは、多くの人が思い描く「賢さ」と、本当に賢い人の在り方には、大きなギャップがあるということです。
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「学歴が高い=賢い」は、もう通用しない
日本では長い間、「いい大学を出れば頭がいい」「テストの点数が高ければ優秀」という価値観が根強くありました。
でも、本当にそうなのでしょうか?
高学歴で、ペーパーテストが得意でも、現実社会で迷走している人って、案外多い。
たとえば、政治の世界でも…。
これは誰かを批判したいわけではなくて、むしろ問いかけたいんです。
「本当に必要とされる“賢さ”って、なんだろう?」と。
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本当に“頭がいい人”って、どんな人?
私が観察し、感じたことをひとことで言えば、
**「視野が広くて、考えが深い人」**が、本当に“賢い人”なんじゃないかと思っています。
逆に言えば、
**「視野が狭くて、考えが浅い人」**は、知識があってもその使い方がズレていたり、自分本位の行動で周囲に迷惑をかけたりしがちです。
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たとえば、こんな違いがあります
■ 視野の狭い人
• 自分のことしか考えていない
• 目先の利益ばかりを追いかける
• 他人の気持ちや、先の展開に無頓着
→ そういう人は、職場でもトラブルを生みやすく、信頼関係が築けません。
■ 視野の広い人
• チームや相手の立場も考える
• 5年後・10年後を見据えて行動する
• その場しのぎではなく、本質的な解決を目指す
→ 周囲との信頼が深まり、長く活躍できる土台ができます。
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実際にこんな人がいました
ある営業部での話です。
Aさん(視野が狭いタイプ)
• 売上はいい。でも値引きや無理な約束で会社の利益を削っていた
• 他部署との連携を考えず、問題が起きても「自分の仕事じゃない」と知らんぷり
→ 結果、短期的な売上は出ても、長期的には会社の信用を損なっていました。
Bさん(視野が広いタイプ)
• 顧客の本当の課題を見極め、長期的に価値を提供
• 他部署とも連携し、アフターサービスまで責任を持って対応
→ 顧客の信頼が厚く、リピート率も高く、結果的に会社全体の利益にも貢献していました。
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変化の時代に求められる「本当の賢さ」
これからの時代は、知識やスキルだけでは不十分です。
AIやテクノロジーがどんどん進化する中で、人間にしかできない力――
• 変化に柔軟に対応する力
• 本質を見抜く洞察力
• 人と協力しながら物事を進める力
こういった“生きた知性”が求められているのだと思います。
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知性は「才能」じゃない。育てられるものです
「自分にはそんな立派な知性なんて…」と思っている方へ。
大丈夫です、知性は“才能”ではなく、習慣で育てられるものです。
たとえばこんな習慣を
• 「なぜ?」と問い続ける
• 相手の立場を想像する
• 短期だけでなく、長期的に物事を見る
• 違う価値観と出会い、学ぶことを楽しむ
こうした日々の積み重ねが、深くてしなやかな知性を育ててくれると、私は信じています。
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教育も、企業も、少しずつ変わり始めている
Googleなどの世界的企業では、**学歴よりも「思考力」「創造力」「協働力」**を重視するようになっています。
日本でも、スタートアップや新しい企業を中心に、「何ができるか」「どう考え、どう動くか」で人を評価する流れが出てきています。
これって、すごく希望のある話だと思いませんか?
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最後に:あなたも“知性”を育ててみませんか?
知性って、誰かに勝つための道具じゃない。
誰かを批判するための武器でもない。
自分自身をより良く生きるための「光」のようなものだと思うんです。
視野を広げて、
深く考えて、
誰かのことを思いやって、
未来のことも考えてみる。
そんな小さな習慣を今日から少しずつ始めてみませんか?
あなたの中にある「本当の知性」が、きっと、あなたの人生をもっと豊かにしてくれるはずです。
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ご感想など、ぜひコメントで教えてくださいね。
共に学び、育っていけたら嬉しいです。
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