ラーメン店の倒産が減った理由を、本気で考えてみた――「楽になった業界」なんて、誰が言った?

「最近、ラーメン屋の倒産が減っているらしい」
こんなニュースを見て、
「ラーメン業界も落ち着いてきたのかな」
「値上げもうまくいってるし、意外と安定してる?」
そんなふうに感じた人も多いかもしれません。
でも、ラーメンを日常的に食べている人、
あるいは飲食業界を少しでも見ている人なら、
どこかでこう思ったはずです。
「……いや、体感としては全然ラクになってないよね?」
この記事では、
✔ なぜラーメン店の倒産件数は“減って見える”のか
✔ それでも業界が厳しい理由
✔ これから危ない店/生き残る店の違い
を、できるだけ分かりやすく、正直に書いていきます。
倒産が減った=業界が安定?それ、半分ウソです
まず事実として、ラーメン店の倒産件数はピーク時より減っています。
でもこれは「経営が良くなった」からではありません。
最大の理由はこれです。
倒産せずに、静かに辞める店が増えた。
昔は、 ・資金が尽きる
・借金が膨らむ
・最後は破産
というケースが多かった。
今は違います。
・赤字が見えた時点で閉める
・借金を増やさない
・体力があるうちに撤退
つまり「廃業」は増えているけど、
「倒産」としてカウントされないだけ。
数字は改善して見えても、
現場の厳しさはあまり変わっていません。
コロナで“弱い店”は、もういなくなった
もう一つ大きな理由があります。
2020〜2022年のコロナ禍で、
ラーメン業界は一度、地獄を見ました。
この時期に、
・固定客がいない
・原価管理が甘い
・体力がない
そんな店は、ほぼ姿を消しました。
つまり今残っているのは、
✔ 客がつく
✔ 少人数で回せる
✔ 値上げに耐えられる
「ある程度、強い店だけ」
倒産件数が減ったのは、
倒れる店が減ったのではなく、
倒れやすい店がもう残っていないからです。
それでもラーメン屋が苦しい理由
「じゃあ生き残った店は安泰なのか?」
答えは、NO。
理由はシンプルです。
・原材料は高いまま
・人手不足は解消していない
・客数は人口減少で先細り
つまり、
楽にはなっていない。
“耐えているだけ”の店が多い。
倒産が減ったからといって、
競争が緩んだわけではありません。
むしろ逆です。
今後3年で「危ないラーメン店」の特徴
ここからが本題です。
これから危なくなる店には、共通点があります。
① 値上げできていない店
原価が上がっているのに、価格を上げられない。
これは「優しさ」ではなく、経営判断の先送りです。
② 家賃が高すぎる店
駅前・一等地。
売上が落ちた瞬間、逃げ場がありません。
③ 店主ワンマン・属人化
「この人がいないと回らない店」は、
体調不良=経営リスクです。
④ 客層が偏っている
常連だけ、観光客だけ。
どちらも外れた瞬間、終わります。
⑤ こだわりすぎて原価が暴れる
理想は大事。
でも代替が効かない仕入れは爆弾です。
それでも生き残るラーメン店は何が違うのか
一方で、これからも強い店は、
派手さより構造を持っています。
① 1,000円超えを「説明できる」
高いけど納得できる理由がある。
② 原価率が安定している
味はブレず、数字はもっとブレない。
③ 少人数で回る
人がいなくても回る店は、最強です。
④ 生活動線に組み込まれている
「わざわざ行く店」より
「気づいたら行ってる店」。
⑤ 出口を考えている
一生やる前提より、
辞め方を考えている店の方が長生きします。
倒産は減った。でも競争は、むしろ激しくなった
ここが一番大事な話です。
市場は縮んでいます。
でも、店のレベルは上がっています。
・大手チェーンの参入
・SNSでの可視化
・口コミの即時拡散
中途半端な店は、
静かに、でも確実に削られていく。
倒産が減ったのは、
「優しい世界になった」からではありません。
生き残るための条件が、
一段階、上がっただけ。
まとめ:ラーメン業界は“落ち着いた”のではない
ラーメン店の倒産が減った理由。
それは、
・廃業が増えた
・弱い店がすでに消えた
・耐えている店が残っている
ただ、それだけです。
でも裏を返せば、
ちゃんと考えている店には、
まだチャンスがある業界でもあります。
この記事が、
ラーメンを食べる人にも、
ラーメンを作る人にも、
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次は、
「個人店が大手と正面から戦わずに勝つ場所」
この話を書こうと思っています。
続きが気になる方は、お楽しみに。

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