新緑のまぶしい季節、いかがお過ごしでしょうか。

5月に入り、街路樹や公園の木々が一斉に鮮やかな緑へと衣替え。
まさに「新緑の候」という言葉がぴったりの時期ですね。
私の暮らす街にも、神社や小さな雑木林があり、朝の散歩でふと空を見上げると、
光を透かした若葉が風に揺れて、何とも言えない美しさに心が洗われるようです。
自然が見せてくれる「命の力」。
それを肌で感じるだけで、不思議と前向きな気持ちになれるのがこの季節の魅力ですね。
そして、もうひとつ、この季節を表す素敵な言葉があります。
それが「薫風(くんぷう)」。
初夏の爽やかで、どこか香るような風を意味する言葉ですが、
実際にベランダに出て風を感じると、なるほど…と納得したくなる表現です。
最近は、ミントやハーブをベランダで育てているのですが、
風が吹くたびにふわっと香りが漂い、まさに「香る風」を楽しんでいます。
ちなみに、今年は水耕栽培でオクラにも挑戦中。
若々しい緑の葉が広がってきて、育つ様子を眺める時間が、私にとって小さな癒しとなっています。
この時期は、気温も湿度も程よく、体も心も整いやすいタイミング。
新年度の慌ただしさからようやく落ち着き、少し余裕が出てくる頃でもありますよね。
そんな5月、私が大切にしているのが「暮らしのリセット」。
例えば、クローゼットの整理。
冬物をしまい、春夏の装いに切り替えるだけで、気持ちまで軽やかになります。
食卓にも季節を感じる工夫を。
今の時期なら、新玉ねぎやアスパラガスが特に美味しい。
新玉ねぎを薄くスライスして、かつお節とポン酢をかければ、それだけで季節を感じられる一品に。
シンプルだけど、春から初夏にかけての食卓にぴったりの味わいです。
そしてもうひとつ、おすすめしたいのが「小さな旅」。
遠出をしなくても、近所の緑地や川沿いを歩くだけで、十分に気分転換になります。
私は最近、あえて目的を決めず、カメラ片手に街や自然をぶらぶらと歩くのが習慣に。
足元に咲く小さな花、木漏れ日、風の匂い。
そんな日常の中の小さな発見が、心をじんわりと癒してくれます。

忙しい毎日の中で、ほんの少しだけ足を止めて自然に目を向ける。
それだけで、心に「深呼吸の時間」が生まれるのを感じます。
この5月、新緑と爽やかな風に包まれて、
自分自身を見つめ直す小さなきっかけを作ってみませんか?
最後に、私の好きなポエムを添えて締めくくります。
「目を閉じると
透きとおる風が 高原を駆け抜け
心の奥まで 深呼吸を届けてくる
目をひらけば
若葉のきらめきが 静かに微笑み
疲れた瞳に やさしい光をそっと注ぐ
ひとひらの緑は
ただそこに在るだけで
なぜ こんなにも生きる力をくれるのだろう
風も 光も この瞬間も
すべてが 「いま」を祝福している
ぼくらの中に 静かに芽吹くいのちを」
今しか味わえないこの季節を、どうぞ五感すべてで楽しんでくださいね。
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